IPG AutomotiveとSpirentが協業しC-V2Xソリューションを提供

C-V2Xシステムの性能、コンプライアンス、機能の効率的な検証を実現

【カリフォルニア州カラバサスおよびドイツカールスルーエ】通信テストと保証技術のエキスパートであるSpirent Communications plc.(以下、Spirent)と車両シミュレーションソリューションのスペシャリストであるIPG AutomotiveはC-V2Xソリューションの分野で協業することを2023年12月11日に発表しました。両社は、SpirentのC-V2XテストソリューションとIPG Automotiveのオープンな統合テストプラットフォームであるCarMaker間のインターフェースを実装しました。

コネクティドカーは携帯電話技術を利用した通信が可能であり、車両間で、あるいは車両周辺のインフラや他の道路利用者と情報を交換します。これらのさまざまなモノとの通信は、C-V2X(セルラー Vehicle-to-everything:自動車とあらゆるモノの通信)という総称で呼ばれています。

C-V2XテストソリューションをCarMakerのバーチャルビークルプロトタイプのシミュレーションと組み合わせることで、開発担当者はラボ環境でリアルなシナリオを利用したビークルコミュニケーションのテストや検証が可能になります。

2つのシステムを組み合わせることで、コストと時間のかかるフィールドテストを最小限に抑え、効率を最大限にすることができます。オープンな統合テストプラットフォームであるIPG AutomotiveのCarMakerでは、さまざまなタイプの道路利用者が相互作用するリアルなバーチャルシナリオの生成が可能です。バーチャルビークルプロトタイプに統合されたテスト対象の運転機能は、SpirentのC-V2Xソリューションに接続します。完全なテストオートメーションにより、複雑さが軽減され、重要な時間と安全要件に対しても結果の再現性が保証されます。

SpirentのC-V2Xは、V2Xアプリケーションを利用したデバイスおよび車載システムの規格適合性、機能性、性能をテストするための洗練されたシングルプラットフォームソリューションです。開発者は複数のセルラー、Controller Area Network(CAN)、Global Navigation Satellite System(GNSS)接続信号および車両用チャンネルモデリングを組み合わせて複数のトランスミッタを複数の車両に帰属させることで、複雑な現実世界のシナリオをシミュレーションすることができます。その結果、このような複雑なRF環境の再現性が簡素化され、最も困難な条件下でもC-V2X技術がテストできます。また、さまざまな周波数帯や通信プロトコルをテストできるこのソリューションでは、地理的に異なる地域の車両の相互運用性のテストと検証も可能になります。

「C-V2Xは、インテリジェントモビリティの未来にとって重要な役割を果たします」と、SpirentのVice President of Cloud and IP Product Management のAniket Khosla氏は述べています。IPG Automotiveとの協業により、セーフティクリティカルなADASアプリケーションの検証を迅速化するための自動テストプロセスが可能な信頼性が高く、効率的なシミュレーションモデルを提供します。

IPG AutomotiveのVice President Product and Solution ManagementのJosef Henningは次のように説明しています。「このソリューションがあれば、検証プロセスにおいて信頼性が高く比較可能な結果を得るための重要な前提条件となる、定義されたシナリオを使用した再現性のあるテストを自動的に実行できます。両社の協業により、安全性や認証管理など、実装されたさまざまな機能についてC-V2Xコネクティビティを検証することができます。

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SpirentとIPG AutomotiveはC-V2Xソリューションの分野で協業することを発表