CarMakerが自動運転プロジェクトを支援

IPG AutomototiveがUNICARagil自動運転研究プロジェクトに参加

IPG Automototiveが参加したUNICARagilプロジェクトが5月末に終了しました。このプロジェクトは、自動運転車とそのアーキテクチャに対し新しいアプローチを採用し、4台のドライバーレスプロトタイプを発表して結実しました。

IPG Automotiveは、自動運転分野の主要大学と業界の専門家を結集したドイツ連邦教育研究省(BMBF)が助成したプロジェクトに、CarMakerシミュレーションおよびテストプラットフォームを提供しました。eモビリティとコネクテッドおよび自動運転に関する最新の研究に基づいて、自動運転車のコンセプトのための、全く新しいハードウェアとソフトウェアのモジュールアーキテクチャが開発されました。その結果、シャトル、タクシー、バス、カーゴの各分野で4つの完全自動運転プロトタイプが完成しました。

モジュール検証のためのソフトウェア・イン・ザ・ループ(SIL)およびハードウェア・イン・ザ・ループ(HIL)環境の構成とセットアップに関するサブプロジェクトでは、当社は、モジュール検証、モーションコントロール、安全停止に焦点を当てたダルムシュタット工科大学の自動車工学研究所(FZD)と緊密に協力しました。

研究プロジェクトの開始時に、個々のモジュールを同時に開発およびテストするためのオープンな統合プラットフォームとしてCarMakerが使用され、そのカスタマイズされたインターフェースにより、新しいコンセプトがテスト環境の早い段階でシミュレーションすることができました。軌道計画の開発者は、軌道制御としてドライバーモデルのIPGDriverをもとに従来の車両とステアリングモデルを使用しはじめました。

縦列駐車や定常旋回などの動作は、最大90度までステアリング可能な独立制御ホイールを用いて既存のステアリングモデルを拡張することにより、シミュレーションに組み込まれました。電気駆動、ブレーキ、単輪ステアリング、サスペンションもパラメータ化可能な方法でマッピングされました。

純粋なソフトウェアベースのSILテストからHILテストに移行するため、CarMakerと最終的なECUの間に追加のインターフェースが提供されました。シミュレーションおよびテストプラットフォームは、プロジェクトで開発されたミドルウェアに接続され、モジュールアップデートが可能になりました。さらに、CarMakerで合成ナビゲーションデータをECUに送ることで、高精度なタイムシグナルを提供することができました。

開発を支援するために、CarMaker視覚化ツールIPGMovieにサテライトディスプレイとプロトタイプの詳細な3Dモデルが追加されました。全体として、CarMakerはUNICARagilプロジェクトの20を超えるプロジェクトパートナーに対し、新しい車両コンセプトの開発をサポートするための包括的なプラットフォームを提供しました。

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CarMakerシミュレーションおよびテストプラットフォームを提供し、シャトル、タクシー、バス、カーゴの各分野で4つの完全自動運転プロトタイプが完成しました。